都市のハウジング研究Urban Housing
都市構造の変容について、住宅開発と住宅地の変化に焦点を当てて研究しています。卒論で郊外住宅団地の属性について調べた時に、属性の偏りと単調な住宅供給様式との関係に気づいて以来、公営住宅の高齢化、住民参加のまちづくり、女性の居住地選択、シングル女性のマンション購入とコンパクトマンションの供給などの研究に取り組み、最近は郊外住宅地の高齢化や空き家の増加とその対策について研究を展開させています。
海外調査
2003年8~9月 | ドイツ:ベルリンで住民参加の再開発について調査 |
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2004年8~9月 | ドイツ:ハイデルベルクで住民参加の都市開発に関する調査 |
2005年9月 | ドイツ:ハイデルベルクで住民参加の都市開発に関する調査 |
2007年8月 | イギリス:レッチワース,ウェルウィン・ガーデンシティでニュータウンの調査、ドイツ:ハイデルベルク,フライブルクで都市開発,ニュータウンの調査 |
2019年8月 | イギリス:ロンドンでエレファントパークなどの住宅更新事業調査とワークショップ(日英共同研究) |
2024年2月 | ドイツ・ライプツィヒで空き家再生事業の調査 |
郊外住宅地の変容と住民参加のまちづくり
国内調査
2024年2~3月 尾道市中心部で空き家調査
尾道市内中心部の空き家の分布(2024年2~3月調査) 900軒以上ありました
空き家の実態
空き家再生事業
空き家問題:ダブルエイジング(住宅の老朽化と居住者の高齢化)・・・そして空き家
日本では住宅を購入すると言えば80%以上が新築住宅を購入します(欧米では80%以上が中古住宅のようです)。人口が減少しているにもかかわらず大量に新築住宅が建設され、その結果、古い住宅の空き家が急増しています。特に、郊外住宅団地では短期間に大量に住宅供給されて年齢層が偏っているために、転入世帯の親世代は高齢化して高齢者が増加し(絶対的高齢化)、子ども世代が結婚や就職によって独立することによって若者世代が減って高齢化率が急激に高くなっています(相対的高齢化)。
ニュータウンの再生
女性の住宅問題
修士論文で集合住宅の居住者属性を調べていた時に、公営住宅に母子世帯が多く居住されていることから、その集積のメカニズムを研究しました。そこから女性の住宅問題に研究が展開し、シングル女性の住宅購入や共働き世帯の住宅選択なども研究しました、